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語りえぬものを語る

ひっさびさに本の紹介

語りえぬものを語る語りえぬものを語る
(2011/07/08)
野矢 茂樹

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カテゴリーや分析哲学にあたる本だけど、非常に読みやすい。というか読みやすい本しか僕は読めない(笑)。

野矢茂樹の本は比較的よく読んでいるけれど、どれも難しい問題をわかりやすい言葉で論考を進めてくれるので、哲学が専門じゃなくても何とか読めるし、わかった気になってしまうという素敵さがある。

タイトルを見れば、ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考を思い出すと思うが、まさに論考以降の話を展開してる。なので、一応論考か、野矢茂樹の「論理哲学論考を読む」を読んだ後に読んだ方がよりわかりやすいし、楽しめる。

扱う内容は多岐にわたっていて、思考、相対主義、言語、規範などに及ぶ。しかし、それぞれに一貫した理論があって、その理論に基づいて読み解き、さらに理論を発展させていく流れになっている。なので、最初からざーっと読むことをお勧めしたい。

結論という結論はないのだけど、明らかに思考が一歩進んだ、そういう感触を得ることができると思う。「続き」に、僕自身の考えを書いてみるが、できれば直接この本を読んでその感触を得てみてほしいと思う。というぐらい、オススメです。



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  1. 2011/07/27(水) 16:21:40|
  2. 本の紹介
  3. | コメント:0

文化と実践

忘れた頃にやってくる、本の紹介。

今回は久しぶりに社会心理学の本です。

文化と実践―心の本質的社会性を問う文化と実践―心の本質的社会性を問う
(2010/01/05)
石黒 広昭亀田 達也

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北大の文化についての研究をまとめつつ、それを批判的に議論している本です。
山岸先生、石井先生、石黒先生が話題提供し、それを佐伯先生、亀田先生、北山先生が指定討論といった感じ。
各先生の立場がよくわかるので、なかなか楽しいです。

それぞれの先生のメタ理論がまったく違うので、同じ「文化」を見ていても、やっぱり主張がぜんぜん違う。
そして、指定討論側の先生もマイルドに書いてはいるが、かなり本質的な批判(否定ではない)を行っているので、非常に読み応えがあります。ざっとしか見てないのでもっとじっくり読み直そうと思っているぐらいです。ただ、完全に的を得ていない批判や、ちょっと奥歯に何かがはさまったような書き方をしているところもあったのが残念。
少なくとも、適応論についての批判はミスリードしてるんじゃないかと思います。

最近実は、関学と京大関係の人で「文化心理学」の研究会を定期的にやっていました。その成果もあって、かなり文化心理学や比較文化心理学の知識を吸収することができました。なので、ここでの議論はかなりフォローできていて、ちょうど議論しまくっていた内容のところもあったので、僕的にはホットでした。でも逆に、新しい議論はなかったかなーという残念な部分もありますが。

と、いろいろ思いつつも最近の社会心理学の本の中では、飛びぬけて議論濃度が高いです。よく読むとかなり疲れますが、こういう議論や実証データのレベルの高さは憧れますね。

文化心理に興味がない人でも、一読の価値はあると思います。

  1. 2010/03/05(金) 00:40:51|
  2. 本の紹介
  3. | コメント:2

意味とシステム

さてはて。ノートパソコンが壊れてしまい、一気に生産性が低下してしまいました。
そのかわり、消費だけはしていこうと、本を一生懸命に読んでいます。


意味とシステム―ルーマンをめぐる理論社会学的探究意味とシステム―ルーマンをめぐる理論社会学的探究
(2008/10/22)
佐藤 俊樹

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これはいい本だ。ルーマンの社会システム論に対して批判的に、そして発展可能性について論じている。非常に論理的で、かつ生産的な議論が展開されていて、頭は使うけど、とても刺激的でした。

この本ではルーマンのコミュニケーション論の定義を厳密に読み解いて、定義間の矛盾や飛躍を指摘しつつ、より厳密になるためにはどのように論じるべきかを丁寧に解説しています。そして、コミュニケーションの自己産出系(つまりオートポイエーシスシステム)の公理論を提案します。先日書いた、「公理論的現象学」は、この本を読んでいるときに「こういうのもありなのか?」と思っていたのでした。

また、著者の科学者としてのあり方にも共感・尊敬できます。こういう論者がもっと学会に多ければ、社会科学もより豊かなものになるんでしょうね。

ルーマン社会学を読んだことある人には、かなりオススメできますが、そうでない人にはちょっと最初はしんどいかもしれません。

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  1. 2009/04/12(日) 00:53:29|
  2. 本の紹介
  3. | コメント:0

世界の共同主観的存在構造

廣松渉です。この人の哲学も読もうと思ってちゃんと読んでなかった的な代表例。
なんとなく知っていはいたが、詳しく知らないという。

で、共同主観性についての本を読もうと思ってたので、これになりました。

世界の共同主観的存在構造 (講談社学術文庫 (998))世界の共同主観的存在構造 (講談社学術文庫 (998))
(1991/11)
廣松 渉

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タイトルの漢字が多いこと!
内容としては、いわゆる「独我論」は、そもそも「主観-客観」という認識構造を前提としてしまっていることから導かれる問題であり、その前提を問い直すと、共同主観的な世界が見えてくる、という話。

論の展開のしかたは、直感主義的というか。よく言えば経験的にわかりやすい。でも、原理的にはもうちょっとつめられそう。結局、意味の同一性を仮定してしまってるんだなぁ。それじゃあ、主観をモナド的に捉えるこれまでの立場と、基本的なところでは変わらないじゃないか、と思ったり。
ここから意味の同一性そのものを可能にする機構について問うと、もっと面白くなるんではないか。

あと、別の本読んでて思ったのだけど、公理論的現象学とか面白いんじゃないだろうか。現象学にもいろいろ仮定があるわけだけど、どの公理を認めたらどういう認識構造になるのか、ということを考える現象学ってありだと思う。現象学が思考についての原理をつきつめる方法論なら、思考(あるいはコミュニケーション)の公理系を形成するのに用いてもいいはずだ。

その意味で、廣松渉の哲学を大森の「立ち現れ一元論」を公理として組み立てたら、いい方向に行くんじゃないかな、と妄想してます。でも、ぶっちゃけ哲学のことよくわかんないので、「お前は何もわかってない」といわれたら、即座に「その通りです」と言う準備はありますが。


  1. 2009/04/08(水) 23:56:29|
  2. 本の紹介
  3. | コメント:0

差異と欲望

ブルデューを読もう読もうと思って、早1年がたちました。
なんだかんだと踏み切れず、今日たまたま本屋さんで見つけたこの本を読んで見ました。

差異と欲望―ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む差異と欲望―ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む
(1993/11)
石井 洋二郎

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この本は、ブルデューの「ディスタンクシオン」の解説書です。
まぁぶっちゃけ原著も訳本も読んだことないので、この本の解説書としての評価は難しいわけですが、解説書の目的のひとつである「わかりやすい」という点はクリアしてるんじゃないでしょうか。

社会関係資本論を勉強していると必ずブルデューが出てくるので、なんだろうなと思い続けていたので、いい感じに解消できました。もちろん、解説書だけで満足したらダメなんでしょうけど。「わかった気になる」という意味では、十分にその役目は果たしてるんじゃないでしょうか。

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  1. 2009/04/01(水) 00:35:15|
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  3. | コメント:2
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